ヴィスバーデン、ルター教会ミサ、415Hzでのバッハ、カンタータ
9月2日(水)にマインツのアウグスティヌス教会で、A=415Hzで弾いたことはブログに書いた。
今回はヴィスバーデンのルター教会でのミサだ。
バッハのカンタータ、„Warum betrübst du dich, mein Herz?“ BWV 138を演奏する。
教会音楽家(カントァ)エンデブロックの指揮、オーボエ・ダ・モーレ2本、弦5部各1名の編成で、この教会のヴィスバーデン・バッハ合唱団(Bach Chor Wiesbaden)を伴奏する。
前回はマインツ・バッハ合唱団(Bachchor Mainz)、川向こうだった。
マインツはラインラント・プファルツ州の首都、ヴィスバーデンはヘッセン州の首都で、ライン川を挟んで隣町だ。
おもしろいのはマインツ・カステルという地区ががヴィスバーデンに属していること。
マインツの時の主要メンバーがほとんどそろっている。ヴィオラだけは中国人のかわいらしいフランクフルト音大学生だ。
コンサートマスターのSは素晴らしい女性バロック・ヴァイオリニスト、通奏低音はポジティヴオルガン、チェロ、コントラバスで演奏したが、チェロはD、彼女もまた素晴らしい女性バロック。チェリストだ。16フィートのコントラバスとしては8フィート、つまりチェロが良くないと悲惨なことになる。どう弾いても様にならないのだ。
通奏低音というのはハーモニー変化を支えたり、リズムを先取りするのは当然だが、その基準となるのはテキストだ。テキストに『静かなる・・』とあったらそこの和音は静かに弾くし、『嵐』『怒り』などの言葉を読み取りながら弾くべきなのだ。場合によってはそれらの言葉が文節の後ろに配置されている場合もあるので先読みが必要だ。
これが実に楽しい!
リハーサルは9月19日(土)、午後の1時間30分、ミサは翌20日(日)の午前10時だ。
素晴らしいミサだった。
日曜日の午後、ミサの後はFGCのポタリング、夜は家内のヴィオラリサイタルだった。