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フランクフルトから/Grüß aus Frankfurt

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ブルベ300km 完走記 6、CP 5 (224km) - CP 6 (250km) - CP 7 (270km) - CP 8 (301km)

2009年5月2日(土) ---------------------5月30日記

CP 5 (224km), 19:30、アメリングハウゼン、シェル・スタンド
CP 6 (250km), 21:04、ヴィンセン(ルーへ)、シェル・スタンド
CP 7 (270km), 22:20、アルテンガンメ、フェアハウス
CP 8 (301km) - ゴール, 23:52、ハンブルク・ホルン、総合学校

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写真集です。
アルバム:Brevet 300km
User:brevet300km
Passwort:HH-Horn
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● CP 5で、完走できそうな気がしてきた。
CP 6まではわずかに26km、食後重かった体が軽くなってきて脚がよく回る。
どんどん北上する。風に乗っているぞ!

ザルツハウゼン、奇麗な町だ。
教会のを過ぎた辺り、右手の低地におとぎの国のようなレストランが並んで、イルミネーションが印象的だ。写真を撮る時間が惜しくて通過した。
どんどん走る、アップダウンも気にならない。すごいぞ、自分!

・・・・・・・『教会を過ぎた辺り・・・』・・・・?
キューシートに何か教会って書いてあったような気が。
読み直したら、なんと『教会を過ぎたところで右折』とある。
やっちゃったー、コースミス。右折点から2kmほど来てしまった。
来を取り直してUターンする。以外とアップダウンもコースミスしたことも気にならない。
結局4km余計に走って例のレストランの並びまで戻った。ここでコースに戻る。
問題は距離の計算だ。サイクロコンピュータの誤差、主催者側の誤差、170km地点でのリセット、それにコースミスの4km、これらを全部プラス・マイナスしながら走るのは結構頭を使う。


● CP 6 (250km), 21:04、ヴィンセン(ルーへ)、シェル・スタンド
ガードをくぐって右折するとすぐにスタンドが見えた。
飲み物とトイレは恒例になった。
トイレにの前には路上生活者が2−3人たむろしている。
ドイツのスタンドでトイレを借りると、大抵馬鹿でかいキーホルダを手渡される。エンジンオイルのボトルなどがついていて紛失や盗難を防いでいるのだ。
トイレを出たら路上生活者が寄ってきて「後で返しておいてあげる、心配ないよ」と言いながら鍵を取ろうとした。人情としては貸してあげたいが、スタンドに鍵を返す義務があるし、自分で鍵を借りる交渉をするべきなので断る。

後1時間ほどで暗くなるので、装備をかえる。
ヘルメットにヘッドライトをつけ、ウインドストッパーを着た。更にズボンを上から重ねる。

つぎのCPまでは20kmと最短だ。
ドラーゲという小さな町ではバス停が2種類ある。一つは茅葺き、2番目は梁入り木造で、いずれもこの地方の建築を模しているのだ。

暗くなってきたし、ゴールも時間内にできそうだ。
自分の目標を本日中のゴールとする。
危ないので車道とは分離して作られているサイクルロードを使う。カーブはきついが路面は悪くない。

エルベ川まで北上した後、川に沿って東にそれて行く。
レンネでエルベ川を渡る。
暗い橋の下からゴーゴーと音がして怖い。
ダムになって水が流れ落ちているのだ。
川の中心線でニーダーザクセン州からシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州に入る。

川の反対側を戻る形で、堤防道路をひた走る。
途中から今朝通ってきたコースを逆走する。
ゴールが近いので少し興奮しているなぁ。


● CP 7 (270km), 22:20、アルテンガンメ、フェアハウス
今朝通りかかった時に確認しておいたので、すぐにCPを見つけられた。
堤防からレストランに向かって下りて行くと喫煙室には男が1人新聞を読んでいる。
反対側の禁煙室には20人ほどの年配グループが楽しそうに食事中だ。
そっちのドァを空けて挨拶をした。
みんなの視線が集まって、全員笑い出す。
そりゃそうだ、変な東洋人がヘルメットにヘッドライトをつけて場違いも良いところだ。
「メッセンジャーかい?」「いや、ドイチェ・ポストだろ!」色々な冗談が飛び交った。
ブルベについて簡単に説明した。ここまで270km走ってきたと言ったら全員びっくりしてあきれ顔。

喫煙室の男がやって来て、ブルベのサインならあっちに来てくれと笑いながら言った。
ついでに水を注文した。生き返る。

最後の区間だ。
往路の逆走なので気が楽だ。
休憩の時置き忘れた水のボトルはまだ生け垣の下にあった。犬がおしっこをかけてないと良いけど・・・・・

ハンブルクの市内に入る。ベットヒャーホーフ・ホテルの前を通過するとロードレーサーの男が声をかけてきた。???
なぁーんだ、主催者のクラウスだ。
彼はオーダックス・ドイツの会長でもある。経験豊かなサイクリストだ。
ここからゴールまで伴走してくれる。

彼曰く・・・・
「君だけゴールしてない。車も駐車位置に見えないし、きっとギブアップして帰ったんだろうと、ゴールのセッティングを片付けて帰宅したんだ。あの重い自転車では完走は無理と思ってたからね。でもちょっと気になってCP 7に電話してみたら『あの日本人なら30分前に出発して行ったよ』という返事。びっくりしてホテルの前で待ち伏せしてたんだ。よく走ってきたな!」
車の駐車位置を間違えて覚えていた上に、その後方10mの暗がりに泊めてあった黒い車が見えなかったというわけだった。だからもう帰ったものと考えたんだそうだ。


● CP 8 (301km) - ゴール, 23:52、ハンブルク・ホルン、総合学校
ゴールに入ると彼がすぐに腕時計を確認、今日中にゴールという自己目標は達成できた!
貯金は3時間8分。
あと100kmなら走れそうだ。400kmブルベも参加するか。


近くのスタンドでサンドイッチとビールをかってホテルに戻った。
1人で乾杯だ!やったぜ300km!!
by ichironoda | 2009-05-30 16:07 | 自転車/Fahrrad
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フランクフルト市立オペラ首席コントラバス奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオローネ奏者、野田一郎が、お知らせ、独り言、ドイツ・フランクフルト事情を発信します。


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