フランクフルトから/Grüß aus Frankfurt

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Brevet 600km 完敗記 4, 挫折からの折り返し。帰路 1日目

2009年6月13日(土), 14日(日)・・・・・・・・・・・8月1日(土)追記。

ケルン、ヴェーザーベルクランド共同主催の Brevet 600km。
ケルン側からの600km、完敗記 4。

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写真集:2009-06-13, Brevet 600km
ユーザー:brevet600km
パスワード:bruehl
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GPSログは無し。
Garmin Colorado 300に主催者から送られたデータを入力したところ、立ち上がらなくなってしまった。
結局600kmブルベはGPSなしで走った。
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挫折してからスタート/ゴールまでの中間地点、プレッテンベルクのホテルまで。



寒さ、空腹、無念感、安堵・・・・
いろいろと考えが巡っている。

ここはどこなのか・・・・・・

このまま続行したら、もしかして完走が認められるかも・・・
いや、コントロール閉鎖時間に1時間以上遅れたらDNFは確定だ・・・・・
このまま寝てしまいたい・・・・
こんなところで寝てはいけない、まずは何か暖かいものを食べたい・・・・・
すぐに折り返したらスタート地点まで260km走らないといけない・・・・・
帰りの区間には14%勾配が待っている・・・・・
完走が認められなくても、コースをたどってゴールまで自分のために走るべきか・・・・・・
その場合ゴールに停めてある車に行き着くのは何時になるのか・・・・・・
ブルベは無理をしてはけない、DNFは恥ではない・・・・・
GPSが壊れてなければ・・・・・・
サイクルコンピュータが壊れてなければ・・・・・・
紙の地図を携帯していれば・・・・・
コース学習の準備不足だった・・・・・・
準備万全だったら脚に余力はあっただろうか・・・・・
列車を使って帰るにしても駅はどこだ・・・・・・
何線で何回乗り換えがあるのか・・・・・・・
もう着替えはない。汗臭い体で自転車を持って列車に乗るのはいやだ・・・・・・
この時間に開いているホテルはこんな田舎にあるのか・・・・・


自転車にまたがった。
とにかく現地点を確認するのが一番大事だ。
土地勘を取り戻すために走った。
眠くて何回か落車しそうになる。
危ないので押して歩く。

サイクルロードの周りは茂みが多い。
ふと見ると後ろに2人、誰かが立っている。
話しかけたけど、誰もいない。
また歩く。
前方に白い服の人が立っていた。知っている人だが話かけても反応がない。
誰もいなかった。
夢なのかな・・・・・・何回も前後に人が現れては消えてしまう。
不思議に怖さは感じなかった。

ア〜ア、600kmは駄目だったか・・・・・・


切り通しを過ぎてふと右を見ると、見覚えの有る黄色い『M』字が見えた。
マ・ク・ド・ナ・ル・ド・だ!!!!!!!!
午前02:00時。1時間半ほどフラフラと歩いていたようだ。

マキシ・メニューを注文、席に座ってむしゃぶりついた。
こんな時間なのに飲み食いしている若者が大勢いる。
・・・・・・



・・・・・・
前の方で声がしている、誰かが笑っているようだ。
いつの間にか眠ってしまったようだ。

目を覚ますと中年夫婦が4組ほど、すでに大きくなった子供も含めて10-12人くらいの団体が、
こっちを見て笑いながら話していた。
午前04:00時だ。

自然と会話が始まった。
質問がどんどん飛んでくる。
自転車?・・ブルベ?・・・・走った距離?・・・・国籍?・・・・職業?・・・・
家族構成?・・・・
久しぶりに人と話した気がする。
楽しかった!
満腹だし、睡眠はとった。体は温まっている。
そして表は明るくなり始めているのだ。
午前5時、彼らに別れを告げる。


帰路では、往路でどういうミスコースをしたか調べるつもりだ。
店で現地点と、キューシートの帰路で一番近い町を教えてもらった。
マクドナルドはレムゴ市にあった。
それほどコースから離れていなかったようだ。

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(km表示はキューシート上の距離です。)
さぁ、帰ろう!

明け方のサイクリングは気持ちが良い。

まずはリーメに向う。
夜明けだ!
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● リーメでL968に合流した。昨日迷った道だ。何だか懐かしい。
● 373.0km, ハーゲン
農家の納屋にクラシックなフォルクスワーゲンが何台も留まっている。
カルマン・ギァ、初代ゴルフ、2枚窓のVW-Bus(本国ドイツでは『ファウヴェー・ブス』と呼びます)がトラクターと一緒に整備を待っているようだ。↓
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ドイツでは車令30年以上のオリジナル仕様の自動車を『オールドタイマー』として、
安い税金で乗ることができます。(最近25年から30年に引き上げられた)
ナンバーの最後に『H』、Historischの頭文字を付けています。
運用に制限はありますが、自動車の文化を残している例です。
今回の不景気で打ち出された廃車奨励金のため、
将来この年代の『オールドタイマー』が無くなってしまうと懸念されています。
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とその時後ろから声をかけられた。高年の600kmブルベ参加者だ、黄色のレーサーに乗っている。
折り返し地点のCPはヴェーザーベルク側主催者の自宅。そこで休憩、ここまで走ってきたのだ。
カーボンフォークが割れた経験を話してくれた。
10分ほど話をして別れた。何しろ向こうは速いから一緒には走れない。
それに彼はまだブルベ中なのだ。
速いけれど視野内で早速コースミスをしている。あらま。

太陽光線と運動で暑くなってきたので、夜間に着た服装を脱ぐ、軽くなった。

● ヴァッデンハウゼンをL968で走り抜ける。
368.2km、ザントを右手に見ながらリーメ方面、L967に左折。
● 377.0km, ポッテンハウゼン、
● ポッテンハウザーハイデ、
● オースターハイデ、
● 382.1km, ヘルププ
右折しB66に入る。
ポッテンハウゼンからこの交差点まで5.1kmとキューシート。
同じく『右折後800mで、カーブ直後に左折、道標(エルリングハウゼン方向の)は無し』となっていたが・・・・・・(L967)
距離を確認するときに1段上を読んでしまった。つまり5.1kmだ。
皮肉にも4km先にカーブがあって左折方向にエルリングハウゼン/ビーレフェルトとあったのだ。
前後を2台の保存クラシック消防車に挟まれて喜んで左折した。(来過ぎている事にまだ気がついていません)
左折後、右カーブしてB66に並行するようになだらかな下り坂を降りていく。
後日調べるとK15号線だった。
何しろ往路でコースミスしている地域なので景色を知らないのだ。

● ウッベディッセンという部落で、もうパン屋さんが開いていた。
朝食セットもある。正式には開店していないけれど入って良いと言うので喜んで朝食をとった。
開店前なのに近所の人がどんどんパンを買いに来る。日曜日なのに早起きだ。

ついでにもう2km下って、
● ヒッレゴッセン
で鋭角に左折、L787/K10に入る。行き先は言わずと知れたエルリングハウゼンだ。
並行して戻る感じで結構な急勾配を5km上ると、急に知っている場所に出た。

● 390km, エルリングハウゼンだった。
それもコースを外れて通った場所だ。
ついでに本来のコースを少したどってみた。
結構良い線を行っていた事が判明。問題は猜疑心だった。

エルリングハウゼンからL751/L571を南下する。
3.7km先左折なのだが、説明文が『三ツ目の信号・・』で切れている。
マス(多分エクセル)の大きさが小さすぎて全文が入りきれなかったようだ。
それに惑わさせて直進してしまった。往路で迷ったのでとおらなかった場所なので土地勘がない。
● リッパーライエ
の集落に入ってしまう。それも通り過ぎて森の中でUターンした。
3km余計に走った。ブルベ中だったらまた焦るところだ。

L751に戻って南西を目指す。
走りながらどこで大きく間違えたか発見できた。
L751とL756の交差点だった。

途中また参加者に追い越された。

● 394.4km, シュロス・ホルテ
ロータリーを鋭角に右折、L790に入る。
● ゼンデ
● フォスハンス
を抜けるとL787になる。
● 403km, フェール。

確かこの辺だったと思う。ケルンで折り返してきたヴェーザーベルクランド600kmブルベ、参加者と思われるサイクリストと何人かすれ違う。あの坂道を往復して来たすごい人たち・・・・。

K42/K41をリートベルクに向けて走る。

ノイエンキルヒェンの手前でL867に合流、
● 410.3km, ノイエンキルヒェンを通過してL782を南下。

右手にモシェー(イスラム教の教会/寺院)が立っている。
後で調べたところ、イスラム文化センターだった。↓
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モシェーはこの近所に別にあるそうだ。

● 414.1km, リートベルク
整備された美しい町だ。
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往路では写真を撮り損ねたので、ここと
写真集:2009-06-13, Brevet 600km
ユーザー:brevet600km
パスワード:bruehl
でごらんください。
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リートベルクの市役所。入り口の4人は????・・・・・・↓
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10:30、L782の南下開始。

● 420.9km, マーストホルテ
K34に入り
● 426.9km, リッパーブルッホで
右折。K75を西へ。
● バート・ヴァルディーズボルン
● 433km, カッペル
L822、L848を通って
● 439km, ベンニングハウゼン
439.6km, 東に走るL636から農道(と言ってもとても立派な舗装道路)を南に下る。
● 442km, ローエ
● 443.7km, オースティングハウゼン
L746経由で
● 447.1km, ヴェスラルン

そしてやっと
● 453.3km, 千余年の歴史を持つゾーストに着いた。
挫折したときに、ここで観光しようと思った。
ドイツ語Wiki『Soest』
日本語Wiki『ゾースト』
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ここで少しゆっくりとイタリアン・レストランに入る。
残念ながら味は中の下・・・・
食べ終わって町をでたのは14:30だったと記憶している。

ここから再びケルン・オーダックスの管轄だ。
町を観光していたので正規のルートがわからず少し寄り道したが、何とか戻れた。
CP 7に指定されていた高速のパーキングエリア(往路と同じ)には寄らず、コースをたどる。

K5, L670を通って
● 460.9km, レンドリングセンへ。
上り勾配が結構きつい・・・・・
● 462.9km, ベルリングセン
人造湖のメーネゼー(メーネ湖)に向ってどんどん下がっていく。
● 465.0km, ケルベッケ
K32からK5に乗り換えると湖のほとりだ。左手に湖を見ながら更になだらかな下りを快走。
さすがは日曜日、人が多い。
● 468.3km, デレッケ、
● 472.2km, ギュンネ、
脚は軽い。

ギュンネを過ぎると湖は見えなくなった。

ニーダーエンセをかすめる部分からL746となる。
● 481.8km, ネーハイムを通過、L744だ。
● 486.2km, ヘルドリンゲン
● 493.7km, へーヴェルからB229。
● 496.2km, ベックム
ベックムを通過、急勾配を気持ち良く(下に)進む。

と、前方の交差点にパトカーが止まっている。
スピード違反(*^o^*)で捕まるとつまらないので、ちょっとブレーキをかけながら交差点通過、石積みの鉄道橋をくぐって、道なりに左に折れた。鉄道に並行して上り勾配だ。
何だか景色に見覚えがあるような無いような変な感じがしてきた。
コースミスか?
ベックムの次はメッレンのはずで、キューシートには『左折』とあったような・・・・・!!
登り始めて1.3kmほど先にまたパトカーがいる。
鉄道橋をくぐる部分が一番低くなっていて、そこに向ってスピードを出している車を取り締まっているようだ。
まだ緑色の制服のを着た警官(どんどんEUの警察色、濃紺に変わってきています。)に道を聞いた。
やはりコースミスだった。この先まっすぐ進めばいずれコースに戻るそうだが、それでは面白くない。
Uターンした。
鉄道橋を過ぎた所にはもうパトカーがいなかった。
ここから上りだ。さっきずいぶんスピードが出たのできつい勾配かと思ったが以外に楽だ。
ブルベを走ると途端に脚が強くなるようだ。

ベックムに戻った。
キューシート指定の交差点には道標がない。道の名前があるだけで、これは迷いますよ!

さてその道に入った途端思い出した。
往路でものすごい急下りがあったのはここだったのだ。ということは・・・・・・
激坂だ。!!
一番軽いギャでも太ももに疲れ成分がどんどん溜まる。
汗はダラダラ、息はゼイゼイ、でも何とか止まらずに登りたい!
1km程走って頂上に着いた。心臓が飛び出しそうだ。

やっと下り、汗を乾かすように飛んでいく。
1km半下ってまた上りになった。メッレンに向って登る。

● 500.2km, メッレン
キューシートの距離表示ではここで左折、バルヴェ方向とある。
道標にはバルヴェとは書いてないが・・・・しばらく考えて距離を信じる事にした。左折だ。

森の中をどんどん下っていく。
2.5kmで湖に突き当たった。
メッレンのあと2.5kmで左折と書いてある。
次の町はランゲンホルツハウゼンのはずだが、右折方向にも左折方向にもその名前がない???

左折した。湖のほとりをどんどん進んでいく。気持ちは良いがコースミスの雰囲気が濃い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後で気がついたのは・・・・・・
こんなところで大きな湖のほとりに出るはずがなかった、という事。
大きさがまるで違うし、湖はもっとずっと先にあるのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
往路で見た湖だ、と何とか思い込もうとして走っていた。
そのうちはっきりとコースミスを確認した。
コースを学習したときに地図で見かけたゾルペゼー(ゾルペ湖)のようだ。
大きくてきれいだ。このまま走ってしまおう。どうせDFNだし。
ゾルペゼーのサイトもあります)
湖のほとりに出てから4kmも走って、観光地ラングシャイトに着いた。ホテルや土産物店、レストランが建ち並んでいる。

ホテルで道を聞いた。
どうやらまるで違う方向に来てしまったようだ。
まあ中々の景色を見せてもらったのでよしとして、折り返す。

メッレンから湖に出た地点まで来た。相当の下りだった。登る元気がない。
どうせDFNなのでこのままL687を通って湖の反対側の端(人造湖なので細長いのです)、アメッケまで行き、谷沿い(L686)にコースに戻る事にした。

メッレンからゾルペゼー:2.5km
ゾルペゼーに出た地点からラングシャイトまで:4km
ゾルペゼーに出た地点からアメッケまで:5km
アメッケからコースに合流するまで:4km
計15.5km
メッレンからこの合流点までオリジナルコースでは4km(それも下り)なので、
11.5km余計だった。

メッレンで200m手前の交差点で左折したのが敗因だ。
● 504.1k m, 合流点では見覚えのある景色が展開、ほっとした。
ブルベ中だったらと思うとぞっとする。

アップダウンが結構あるなぁ・・・

● 507.7k m, アッフェルナー・ミューレ(アッフェルンノ粉ひき小屋)でアッフェルン方向へ
● 508.6k m, アッフェルン
L697に入り、アップダウンを繰り返した後、14%勾配をプレッテンベルクまで駆け降りる。
ここでもブルベ参加者を見かけた。みんな苦しそうだけれど必ず小さな挨拶をする。

ビーリングセン、ビルンバウム(梨の木)、
● 514.1km, アイリングハウゼンを通って、
● 518.8km, プレッテンベルクに着いた。20時を回っている。
そろそろしっかりと暖かいものを食べたいところだ。
中華レストランで焼きそばを持ち帰りにしてもらう。
近くの駐車場の階段で青空を見ながら食べるが・・・・・・
まずい!味がしない。長距離を走って疲れると味が無くなる経験はしているが、
そのせいなのか、あるいは本当にまずいのか、この店???
3分の一だけ食べて捨てた。もったいないなぁ・・・・・

時刻は21時。
ここからケルンまでまだ130kmはありそうだ。
この先結構アップダウンがあるし、夜間走行で7,8時間かかると思う。
到着が翌朝5時・・・・・
火曜日まで仕事がないので、ゆっくり楽しもうと決めた。

ホテルを探して走り回るが、無い!
ホテルの見当たらない町なんて・・・・
中心部で通行人に聞いたが彼もわからないと言う。やはり旅行者で、息子夫婦のところに来たそうだ。
そこに車が入ってきた。目の前に駐車している。中年夫婦が出てきたので話しかけた。
すごく親切なギリシャ人で、
「ホテルに来るまで連れていってやるから、俺の家に自転車を入れておけ。この自転車は高かったか?」
「????」もしかして自転車を奪い取るつもりかい?
自宅がばれているわけだからそんなことはなかろうと、好意に甘える。
プレッテンベルクは機械、鉄鋼産業で栄えていたがどんどん不景気になって人口が激減、ホテルもかなり減ったそうだ。

すごく乱暴な運転で連れていってくれたホテルには誰もいない。ベルを押しても何も反応がない。閉まっているようだ。
2軒目、急勾配を上るとホテルがあった。電気が消えているが中に人がいてこちらを見ている。
このホテル、明日は休業日、宿泊客ゼロでレストランも最後の客が帰ったので、今日は店じまいして帰ろうとしていたそうだ。まだ21:30なのに。
部屋は大きく、朝食付きで45ユーロ、フランクフルトでは考えられない安さだ。
明日休業なので、朝食は今部屋に用意しておいておくから勝手に食べて欲しいそうだ。コーヒー、紅茶もポットに入れてある。更に半リットルジョッキのビールを2杯頼んだ。
さすがに疲れて、ビールを二口飲んだだけで寝入ってしまった。美味しいビールだったのにもったいない!!
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by ichironoda | 2009-07-28 03:04 | 自転車(ブルベ)/Fahrrad
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