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フランクフルトから/Grüß aus Frankfurt

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マルチ・カルチャー

2007年6月29日(金)・30日(土)

モザンビーク人女性L.P.さんから連絡があったのは、
2ヶ月半ほど前のこと。
発信はポルトガルのリスボン(リサボン)だった。
私がコントラバスを教えている、
ダルムシュタット音楽アカデミーに留学したいという。

6月29日/30日の二日間、面接と試験前のレッスンにやってきた。
モザンピークはポルトガルの植民地だったので、彼女はポルトガル語が母国語。
リスボン在住、普通の学校で音楽の先生をしている。



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29日、午後3時半にフランクフルト・オペラで待ち合わせ、家でレッスン。
こっちはポルトガル語が出来ないので英語と仏語。

夜、19:30 - 22:00はヴェルディのオペラ『仮面舞踏会』に乗り番、見に来てもらう。
券が2枚とれたので、最近会ってなかった在独の在日韓国人(ご免なさい他の言葉知りません)Ch.S.-K.さんも誘った。

22:15、オペラの後、私のアパートの隣のピッツェリアで3人で食事。
店には元の常連、フラマン系ベルギー人とオランダ人の夫婦、
常連のドイツ人も来ていて話が弾む。
会話は独語、日本語、仏語、蘭語、英語、伊語。
店のメンバーはイタリア人とポーランド人、ウクライナ人

23:00、オーケストラの同僚2人が参加。
両親が韓国人でドイツ生まれドイツ育ちのドイツ人(姿は全く韓国)Ch.-W.P君と
その彼女、カナダ育ち上海経由の日本人K.O.さん。
これまでの6語に加えて韓国語が入る。
そのうちみんな帰って、我々2人と店の主人夫婦だけが残った。

01:00,通りかかったのは、以前ここで知りあった愉快な日本人男性、N.O.さんだ。
外国人と外国語に物おじしない素晴らしい人材だ。

02:00、N.O.さんが帰った。いつの間にか常連のドイツ人女性が飲んでいる。
そこに服を血だらけにしたドイツ人青年が現れた。
フランクフルトから200km程離れたカッセルの近くの田舎から、
都会、フランクフルトを見に来て、仲間が当地の青年と喧嘩になったそうな。
警察で取り調べを受けて彼は解放されたが、ホテルがどこだか分からないという。
みんなで調べてタクシーを呼んでやる。
所持金も少なく、店の主人が10ユーロをタクシーの運転手に渡した。
ペッペ(主人の愛称)格好良い!!!

03:00、家に帰ったのは随分遅くなった。
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30日(土)
今日は遠方での演奏なので、朝食を8時のつもりが9時過ぎに。
やっぱりねぇ。

午前中はL.P.さんをレッスン。

13:30、楽器を積んでいざWissen(ヴィッセン、小さな町です)に向けて出発。
130km程だが、途中から高速を降りて山道なので時間がかかる。

今晩のマインツ室内合奏団のコンサートはオープン・エァの予定だが空模様が怪しい。
事務局からの電話で会場近くの音楽学校に変更するそうだ。
やがて全員揃うが、空をにらみつつオープン・エァのまま、初志貫徹に決定、会場まで移動。
会場は隣町のSchoenstein(シェーン・シュタイン)

16:30 - 19:30、リハーサル。ヴァイオリンとヴィオラ、チェロは昨日リハーサルしたそうだけれど、私(コントラバス)、フルート(ソリスト)と、イタリアから来るオーボェ(ソリスト)、リュートの計4人はゲネプロで初顔合わせ(*^_^*)
イタリア人のために伊語と仏語、独語で進行。
9人出演で、イタリア、オーストリー、日本、ドイツ、ブルガリア人という編成。

20:00 - 22:00、コンサート。無事雨が降らずに終了。ヨカッタ。ただし湿度が高くてガット弦が弾きにくい!
『四季』のヴァイオリンソロは指の滑りが悪くて難儀しているし、オーボェはリードが鳴りにくくて困っている模様。
それでも完璧に演奏しきったのはさすが!
 プログラム:
 マルチェッロ オーボェ協奏曲
 ヴィヴァルディ フルート協奏曲
 ヴィヴァルディ 『四季』全曲

終演後、すぐに車を家に向ける。
先日から車のナヴィが動かないので、道標頼りだが無事到着。
荷物を家に放り込む。

01:00, 同僚前日のCh.-W.P君の30歳の誕生日会へ。
彼は両親が韓国人で、ドイツ生まれドイツ育ちのドイツ人(姿は全く韓国)。
で、彼女、カナダ育ち上海経由の日本人がパーティを企画。

ここは、ブルガリア系ドイツ人、日本人、韓国人、韓国系ドイツ人、日本/ドイツ人、セルビア人、モザンビーク人の集まり。
仏語、英語、独語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語がとびかう。
なんとCh.-W.P君のお父さんがポルトガル語とスペイン語で話し出した。

03:00,お開き。また朝帰りだ。
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by ichironoda | 2007-07-03 04:56 | フランクフルト/Frankfurt
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フランクフルト市立オペラ首席コントラバス奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオローネ奏者、野田一郎が、お知らせ、独り言、ドイツ・フランクフルト事情を発信します。


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