フランクフルトから/Grüß aus Frankfurt

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2012-10 再び一時帰国

2012年10月11日(木) - 23日(火)

夏に帰ったばかりというのにまたまた一時時帰国です。
今回の主目的は、とある時計・ジュエリー【C------ Japon】社(以下【C】社)のプライベートリサイタル。
ディーラー・コンファレンスでの夕食会後にサロン・コンサートです。


つい最近のことなのにもう記憶が消えかけています。
早く書かないと・・・・・
書いたのも事実と違うかも



LH204便、フランクフルト11時55分発、日本・羽田空港、翌12日(金)早朝6時20分着
機材は最新鋭のボーイングB787/8ドリームライナーでした。
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楽器(コントラバス)を持っていないので、23kgx2=46kgをフルに使って土産物を詰め込みました。
いや、重い重い!

最近、2件連続でフランクフルト国際空港の税関がヴァイオリニストの楽器を押収しました。いずれも無事に彼女らの手に戻されましたが、面倒なことになるのがいやで楽器は現地で借りることにしました。

チェックイン、出国審査、危険(人)物検査もスムーズに終わって、免税店でさらに買い物、重いなぁ・・・。

機体の技術的なことは外から見ただけではわかりませんが、2点、とても気に入りました。
一つ目は『窓』です。ブラインドがなく、代わりが何かというと『エレクトロクロミズムを使った電子カーテン』という、色つきが変わる窓ガラス(?)なんですね。
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二つ目は『洗浄トイレ』です。まえから欲しかったんですよ、これが。
気に入らなかったのがシートの座面です。反発が強くて尻から脚にかけて辛くなりました。

座席は21A、前が広々していて脚を伸ばしても壁に届きません。快適でした。
離陸早々となりの男性と話が弾みます。
共通点が多くて・・・・通風持ち、高血圧、自転車趣味、その上ジュエリー関係の仕事をしているそうで、今回の自分の渡航目的にも関係有り、でした。


10月12日(金)
初めて羽田国際ターミナルに着陸です。いやぁ、近くて便利です。
カミさんの実家が東京都中野区、空港からリムジンバスで新宿へ、そこからタクシーで中野に向かいました。定時6時20分に着陸して、8時きっかりに中野に到着しました。

昼頃楽器を借り出しに町田まで電車に乗りました。
親切にも貸してくれたのはやはり私の生徒、K.I.博士・教授です。
小さめの楽器にG線だけガットが張ってあります。全部ガットだけ張ってあった時期があって、小さめで中々いい音がする楽器です。
早速全部をガット弦に張り替えます。どんどん鳴ってきます。(^_^)

晩は打ち合わせと称して飲み会です。メンバーは【C】社のA.井○さんと私のコントラバス生徒のS.窪○教授です。
S.窪○教授が中野出身で、彼の行きつけ、中野の老舗寿司屋『三河屋』へ!
前から話は聞いていたのですが、今回初めてです。

ドイツに渡って34年になりますが、日本の正月は17,8年前に一度だけ経験、秋の味覚は25年前に一度あるだけです。
サンマはじめ、うまい魚と良い酒で大満足でした。
さすが老舗、派手ではないけれどしっかりした仕事が幸せにしてくれます。ちょっと飲み過ぎたかな?



10月14日(日)
今晩はカミさんの家族と新宿京王プラザホテルに、中華料理を食べに行きました。
ワンタンの美味しいところだそうで、ワンタンだけでなくとてもうまい店でした。
そこの老酒がまた美味い! ごちそうさまでした。



10月15日(月)
昼、半蔵門の【C】社に行きます。
最終打ち合わせですが、その前に本格イタリアン、Elioへ。
久しぶりにパスタ・エ・ファジョーリを食べました。
日本にはイタリアンはいっぱいあるけれど、やはり陽気なイタリア人の対応がないと雰囲気が出ませんね。
ここは、イタリアそのものです!

打ち合わせは問題なく終了しましたが、部屋に展示してあるジュエリーの美しいこと!
高級ジュエリー・時計というだけのブランドなら数多くありますが、美しいだけでなくて、伝統、歴史の深さとフランスへの愛国の重みがこのブランドの素晴らしさと強みでしょう。

帰りに新宿で演奏会用の買い物をしました。
黒ズボン、黒靴、を買ってから、PCMレコーダーを見ました。レコーダーは決められずに持ち越しです。

いつもお願いしているピアニスト、加納文子さんと伴奏あわせ、問題点をつきあわせました。

終了後、中野『三河屋』に行きました。加納さんは大満足、だったようです。
酒は『会津中将』、美味しかった!
(酒はとても美味しいけれど,ホームページは何というか・・・・・【手作り】です。)


10月16日(火)
練習は結構進んでます。
今晩はFaceBookを通して誘いが来た同級会です。厳密にはその『同級生』ではないのですが、ほとんどのメンバーが大学時代の同級生なので同席させてもらいました。

巣鴨、博多水炊『鳥水』が会場で、当然ながら自転車で行きます。
中野から巣鴨まで30分の距離ですが、信号待ち(自転車でも信号を守ります)と一部迂回で結構時間がかかってみんなを待たせちゃいました。ごめんね。
博多の水炊きは豚骨スープで白濁しています。美味しかった!
女性ばかりの中で黒一点、こういうときでないともてないから楽しんじゃいましたね。うふふ。


10月17日(水)
コンサートの前日、最終仕上げですがその前に新宿で買い物です。
黒ズボンの裾直しが出来ているし、PCMレコーダを買いに中野から新宿まで自転車をとばしました。
伊勢丹で黒ズボンを引き取った後ビックカメラで加納さんと待ち合わせ、Roland, R-26をゲットしました。
ちょっと大柄なのが気になりますが、外部マイクをファントム給電付きでキャノン接続できます。録音レヴェル調整ダイヤルは使いやすそう。

【新宿】から【新中野】まで加納さんは丸の内線、当方は自転車ですが2分早く到着しました。自転車は速い!
リハーサルの前に昼食をとらないと力が出ません。
またまた中野【三河屋】に行きました。夏にウナギを食べ損なったので雪辱戦です。
鰻重は白焼きとタレ焼きをそれぞれ注文しました。ふっくらして香りの良いウナギでした。
ウナギの稚魚が不足して値段が高騰、店をたたむところが多いと聞いていますが、さすがは老舗です!

2〜3時間の伴奏あわせを予定していましたが、加納さんが自分の予定をキャンセルしてくれたのでとことん合わせました。感謝!
合わせ後は中野通にある小さなレストランに行きました。以前から気になっていたフランス古民家風レストラン【グロワ・グロワ(groin groin)】です。
化学調味料を使わない手作り料理、シェフの心が伝わる味でした。美味しいワインも安めで良い店でした。
2階は禁煙ですが1階に喫煙席があります。偶然喫煙者がいなかったので助かりました。早く全面禁煙にして欲しいですね。ごちそうさま!


10月18日(木)
トヨタレンタに予約しておいたので、自転車を【中野坂上】まで走らせました。
初めてハイブリッド車に乗ろうというわけです。プリウス1.8ℓ、キャンペーン中で燃費が一定基準を下回ると燃料費が只になるそうです。果たして燃費は?(↓19日の返却)

準備に時間がかかって,横浜市に住む加納さんのピックアップがだいぶ遅くなりました。
ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパに向かいます。

強羅の手前で勾配区間に入ると,雨の中を上っている自転車を何台か見かけました。そのうちの一台は停止しているパトカーの警官となにやら話しています。
箱根登山電車の踏切が閉まっていました。私の所属しているアルブラ鉄道クラブはスイス・グラウビュンデン県立【レーティッシェ鉄道】がテーマの中心です。1979年から箱根登山電車と姉妹提携を結んでいて、スイスでは【箱根】号が、箱根には【ベルニナ号】【サン・モリッツ号】が走っています。まあ名前を互いに交換してあるだけですが。

YouTube → 箱根登山電車の踏切にて

ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパには予定より1時間ほど遅れ、12時半ころ着きました。
立派なホテルですねぇ!!

コンフェレンスの会場作りが進む騒音の中、ゲネプロです。こちらはまだ良いんですが、ピアノ調律師がかわいそうでした。
適当に切り上げてランチに入りました。
イタリア料理コースです。ごちそうさまでした。本番前なのでワイン抜きです。
ウエイター氏曰く「一皿の盛りが大きいので少なめで結構かと・・・」ということでしたが、日本の【盛り】はたいてい小さいので普通に注文しました。
これは正解でした。後で聞くと厨房では【すごく食べる客】を話題になっていたそうです。(恥)

部屋はなんとスイート!加納さんは2階、こちらは3階のスイートで正面には富士山が見えます。
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ディーラー・コンファレンスの後はシャンパン・パーティ、その後ディナーです。
我々は演奏の後同じコース料理をいただけることになっています。

結局1時間ほど遅れてコンサートの時間になりました。


プログラムは、40分ほどのコンサートにして欲しいという希望に添って、5曲、アンコール用に1曲用意しました。

【C----と共に・・・・18,19世紀のパリ】
カミーュ・サン=サーンス,動物の謝肉祭
ガブリエル・フォーレ、夢のあとに
モーリス・ラヴェル、亡き王女のためのパヴァーヌ
ジャン・フランセ、Mozart new-look
アルフレード・デザンクロ、アリアとロンド

アンコールは【C】社のホームページに使われているオペラアリアを編曲して演奏しました。
ホームページでは【C】社の顧客だった世界的なソプラノ歌手、故M.C.が歌っています。素晴らしい音楽です。
曲目はベッリーニのオペラ【ノルマ】から【清らかな女神よ(Casta diva)】。
この歌手はパリで、作曲家のベッリーニはパリ郊外で亡くなっています。


招待客、社長、社員のすべてにとても良く受け入れられ、楽しい演奏会でした。
スタッフの気の使いようと働きは素晴らしく、大変に勉強になりました。
ホテルのスタッフ達からはずいぶん深い話も聞かせてもらいました。

演奏会の後はしばらく皆さんと歓談、部屋に帰ってから伴奏者の加納さんと祝杯を挙げました。
加納さんは、こちらのわがままな音楽的揺れに敏感に反応して音楽を形作ってくれます。素晴らしいピアニストに巡り会えて幸せ!
【C】社の担当、河○さんが何度も箱根に足を運んで組み直したというメニュー、井○さんの選んだワインと合わせて,良く食べ、良く飲みました。
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さすがに疲れが出て,いつの間にか寝てしまったらしく、加納さんが片付けをしておいてくれたようです。
明け方目を覚ますと綺麗に片付いていて、食べ残しはきちんと整理されてます。朝靄を見ながら食べてしまいました。(貪欲)


10月19日(金)
加納さんとゆっくり朝食をとります。これも素晴らしい朝食バイキングで、ずっとここに住んでいたい・・・・・・(^_^)

昼前にはこのホテルの特色、スパを受けました。
どんなに注意していてもコントラバスを弾くと体に負担がかかって硬くなります。スパは最高の治療ですね。
フランクフルトでは石川先生にお世話になっています。


箱根を後にして、楽器を返却に町田まで走りました。
この楽器のおかげで楽しい演奏が出来て感謝しています。

加納さんを自宅まで送りました。
でも今晩は新橋で打ち上げなんです。
荷物を中野に置いてから自転車を積んで中野坂上のトヨタレンタへ。
燃費は?
25.5km/1ℓ、24kmを上回っています!ガソリン代が只になりました。(^_^)

新橋・・・・・・・・中野坂上でレンタカーも返し,そこから自転車で新橋に向かいます。
メンバーは【C】社の担当、河○さん、井○さん,加納さんと私の4人です。楽器の所有者伊○博士は残念ながら他のアポが入っていて来られませんでした。

井○さんが行きつけの【阿喜多】、素晴らしく新鮮でうまみのあるカワハギ刺身から始まって、大きな天然ホタテ貝の貝殻を鍋にしたショッツル鍋、キリタンポまで、日本の秋を満喫しました。

一段落したところで、【C】社の社長からの伝言で
「演奏は素晴らしかった、ディーラーの評判もとても良く、感謝の印に2人にプレゼントをしたい。」
ということでした。
内容は・・・・・・【C】社製品!!!
我々ふたりはもう仰天でした。


10月20日(土)
晩酌は中野【三河屋】訪問でした。

ここの板前さんは客に媚びて馬鹿な冗談を連発するようなタイプではなく、重みを感じさせるしっかりとした人生観と、技術と精神に支えられた職人さん達です。単に新鮮だから、とか料理の技術があると言うだけではないおいしさを感じます。【C】社の製品が人の心を引きつけるのは,単に精密で良い素材とデザインだからというだけではなく、歴史の重みと愛国心などに裏打ちされていることだ、というのに似ています。
本当にごちそうさまでした!
今回はこれが最終回と思ってましたが・・・・・・・


10月21日(日)
自転車で千葉県・南流山に住む姉家族のところに行きました。
山手線内でエライ急勾配を上りました。東京って坂が多いんですよね。

昼過ぎについて早速そば屋へ直行です。南流山駅の近くに新しく開店した店ですが、残念ながら期待はずれでした。
蕎麦良いのですが蕎麦ツユがどうも。、さらに、
禁煙店ですが厨房からたばこの煙が・・・・・・・

夜は以前行きつけだった鰭ヶ崎のオステリア【シャーラ】です。
甥がここで料理をしていたこともあってよく利用したのですが,母が亡くなって流山に行き機会が少なくなり足が遠のいていたんです。
上と下の姉家族,さらに甥っ子夫婦で依然と相変わらず素晴らしい料理を頂きました。
遠くてもまた常連になりたい味です。
ゆっくり食事をして遅くなってしまい、今晩は姉のところに宿泊です。

10月22日(月)
ここまで乗ってきた自転車は姉の家に預けることにして,中野までは電車で帰ります。
常磐新線(つくばエクスプレス)、総武線緩行、中央線快速と乗り継ぎますが、速くなったものです。
乗り心地は良いし空調は快適です。これで自転車の持ち込みができれば言うこと無し。でも乗客の多さを考えると難しいですね。

夜、生徒に弓を預けるべく来てもらい、本当に今回最後の中野【三河屋】です。
しばらく来られないので、しっかりと味わいました。
今回の帰国(12日間)中、5回も来たので顔と名前も覚えてもらいました。

10月23日(火)
いよいよ帰独です。
成田まではリムジンバスでゆったりと行きました。速いし快適でした。

成田空港の出発サテライトには【京辰】という美味い寿司屋があります。
夏の帰国にちょっと入って,美味しくてビックリしました。
煮きりと赤酢を使う、最近では珍しい店です。
これで今回最後の【日本】を味わいました。

飛行機はANA, Boeing 787-8(だったと思うんですが・・・・)
朝から雨で定刻より遅れるというアナウンスが入ります。
天候が悪いと離陸間隔を延ばすらしいのですが、ラッシュ時なのでどんどん遅れます。
やっとタキシングに入ったのはいいけれどストップアンドゴーを繰り返します。
挙げ句の果てに「ストップアンドゴーが長かったので燃料が足りなくなり、サテライト・ハンガーに戻る」との機長の放送。
やれやれまたですか!(今夏のAB380事件を参照)
結局3時間半ほど遅れて飛び立ちました。
機長さんアクセルをいっぱい踏んだようです。到着は2時間50分遅れと,若干早まりました。

フランクフルトの空港で・・・・
このところフランクフルトの空港税関が厳しく,高名ヴァイオリニストが2人ヴァイオリンを押収されています(戻ってきたそうですが)。
気になるのは【C】社からのプレゼントです。
そこで申告して関税と消費税を払いました。関税はなんと90円(0.80 €)。安!
消費税の方は19%なので結構な出費ですが、いま消費税を払っておけば将来は何の問題もなくヨーロッパを出入りできます。



これを書き終わったのは12月,フランクフルトの街は既にクリスマス1色です。

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by ichironoda | 2012-10-16 10:37 | 日本/Japan
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フランクフルト市立オペラ首席コントラバス奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオローネ奏者、野田一郎が、お知らせ、独り言、ドイツ・フランクフルト事情を発信します。


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