カタラーニ作曲、オペラ『La Willy』演奏会形式公演初日
Alte Operでの演奏会形式公演だ。つまり舞台装置や演出がないってこと。その分お客様には音楽に集中してもらえる。
指揮はイタリアの誇る(でも有名じゃないけどね)、カルロ・フランチ(Carlo Franci)だ。
4回の練習で見事なイタリアの音を作り出した。
細かいことなど一切言わない。彼の持つ雰囲気と動きでその音がしちゃう。
この点、今来ている『トスカ (Tosca)』とは大違いだ。
トスカの方はロシア人指揮者、K.P.、細かい、まるで学校のオーケストラのようなリハーサルを繰りかえして完璧なアンサンブルになった。でも何の曲を弾いているのかさっぱり実感がない。短い曲なのに、毎回5時間も弾いたような疲れを覚える。
トスカじゃなくて『ティョシュチカ』だね。
楽譜なんて単なる音楽の覚え書き、だからその裏を読み取れば素晴らしい情報量だけれど、楽譜そのまま音にしたんじゃ音楽にならない。香りも何もあったもんじゃない。
もう1曲レパートリーで流れているのはヴェルディ『シモン・ボッカネグラ (Simon Boccanegra)』。
こちらはイタリアの中堅指揮者、モランディ(P.G. Morandi)が「音楽は動きだ!固まるな!揺れろ揺らせろ!」とこれは素晴らしいイタリアの香りをまき散らしている。
ところが!!!!
最近の若いオーケストラメンバーには例のロシア人が一番人気なのだ。
CDとMP3で育った弊害なのではないか?
悲しい話しだ・・・・・・・・
というわけで、これから本番に出かけます。
さっきは10:00から80km弱ロードバイクで走ってきました。
それは別項で。
追記:
本番が終わって帰ってきました。
イヤーものすごい音楽でした。大感動物です。(La Wallyのことです。)
フランチもソロ歌手も素晴らしかった!
弾きながら涙しそうになるほど。でも仲間は「アンサンブルが良くなかった、ずれていた・・・・」何も分かっちゃいない。
でも幸せだったなぁ・・・