フランクフルトから/Grüß aus Frankfurt

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2010 ARAニーダーザクセン, ブルベ400km奮戦記

2010年5月8日(土),9日(日),そして10日(月)・・・・8月30日完結

今年、参加3本目のブルベはニーダーザクセン400km。

3月、200km1本、雪と交通事故でDNS、4月に200kmを2本完走した後、落車のため300kmを2本キャンセル、さらにケルンの400kmもキャンセルしたので、いきなりニーダーザクセンの400kmということになった。

GPSデータ

写真集1,5月8日(土)
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写真集2,5月9日(日)
ユーザ名:brevet400ns20100509
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写真集3,5月10日(月)
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自転車:Bianchi Infinito Veloce 10s, 50/34, 12-25, フルカーボン・レーサー



DNF....

前日の天気予報では、今日一日雨模様ということだった。
一応レイン・オーバーシューズなども用意した。

07:00、定刻スタート
雨は上がっているし路面もそれほど濡れていない。

主催者クリスティアンの自宅前の駐車場に集合して写真を撮っていると、
郵便配達のおばさんが配達用自転車で我々とは反対方向に通りかかった。
ブルベ参加者の1人が「方向が違っているよ!」。
みんな大爆笑。


いつものパターンで初めのうちはグループに入って走行していた。
11 km地点の軽い登りで早速切られてしまった。気にしない。

今回はお握りを8個用意したが、ホテルでリュックに荷物を詰め直している内に我慢できなくなって2個食べた。残りはポケットやらリュックに入れてある。

相変わらず菜の花畠が綺麗だ。
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CP 1, ゼーセン(Seesen, 51 km, 08:30 - 10:24) - 09:17、貯金:1時間7分
Total ガソリンスタンド。2名休憩中だ。スタンプを押してもらって飲み物を補給、すぐにスタートする。


56 km, お祭りをやっていた。ミュンヒホーフ(Münchehof)という小さい町。
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前方にお城らしき物が見えてきた。Katlenburg(カトレンブルク、80 km地点)だ。
ちょっと寄りたかったけれど、まだ先が長いのでやめた。
後でブルベ主催者に聞いたら、それほど見る価値は無いそうだ。
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ここからB247に入り南下する。

87 km, シュトロークルーク、廃線駅跡でコースミス。
さらに数分後、廃線利用のサイクリングコース走行中GPSの電池が切れた。
電池交換中に2人のブルベ参加者が声をかけてくれた。
事情を話して先に行ってもらう。1人はマウンテンバイクで参加している。
このGPS, Garmin Colorado300、以前から調子が悪いので不安だ。
思ったとおり再起動のあと数分でダウンした。2,3度試しても同じだ。ログを取るだけに設定して走る。
コースミスが心配だな〜〜〜。

95 km 地点だっただろうか、急に左脚の付け根が痛み出した。膝もガクガクして力が入らない。
こんな状態で完走できるか・・・・

ミンゲローデ (Mingerode, 103 km)でついに自転車を止めた。
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ストレッチ,そして乾燥プラムを食べる。何となく効きそうな気分だ

仕事以外はずっとベッド生活だったので筋肉が落ちきっていた。
美しい桜並木を見ながら、あと300 kmを乗り切れるか不安になる。

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昨日、つまり金曜日、フランクフルトを出たのは22時少し前だった。

これまで2週間、だましだまし仕事をしてきたけど、落車で打った左の脛がまだ腫れている。
内出血だ。ついには足の先まで真っ黒になって気味が悪いったら無い。午前中、医者に行くと即病院に送られた。

最高級ママチャリで直行すると市民病院では Dr. K. が手ぐすねを引いて待っていてた。
すぐに手術開始、簡単な手術だし局部麻酔をするそうなので安心。
翌日はブルベ400km、手術後おそるおそる聞いたら,
「運動は良いことだよ、何でキャンセルするの?」
やった!

その足でアポイントのあった石川先生の治療(マッサージ、セラピー)を受けに行った。
いつも気持ちよくて眠っちゃいます。

御握りを作ったりいろいろと野暮用で・・・ホテルに入ったのは夜中の01:30だった。
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桜を見ながら、とにかく全く走れなくなるまで行ってみよう、とおもった。
左脚をかばいながらゆっくり走る。右脚も注意しないと負担がかかって後々困るだろう。


110 km、12:30、アイヒスフェルト (Eichsfeld)、旧東西ドイツ国境にさしかかる。↓
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国境博物館になっているが、現在改装中で特設展しか見られなかった。
ブルベの最中に博物館入りするのはこれで2回目だ。
トイレが綺麗で、水の補給もできる。
西ドイツ国防軍のヘリコプター(右)、中央、白い塔下のマークは東ドイツ国旗の中央にあしらわれていた。↓
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両国の国民車、左は西ドイツのカブトムシこと【VW ケーファー】、右は東ドイツの【トラバント】↓
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左脚を休める。
トイレと水の補給も済ませてスタートした。

112 km, Teistungen (タイストゥンゲン) B247から右にそれる。
しばらくすると上り坂になってきた。左脚が〜〜〜〜〜。ヘナヘナと登る。

122 km, ブライテンバッハ (Breitenbach)ではキューシートによると『工事中あり左に迂回』、
でも工事が終了していてあっという間に通り過ぎてしまった。な〜〜〜んだ。

148 km, ミュールハウゼン (Mühlhausen)に入った。
CP 2 まで 5 kmだ。

道が工事で渋滞している。もうへろへろなのでついに歩道に上がった。
まるでペンギンのようにヘコヘコとしか歩けない。
自転車ショップの屋上に自転車がみえた。↓(DNFの後、翌日車で一部コースをトレース中に撮影)
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1 km 程も歩いてから再び自転車にまたがった。

CP 2, ミュールハウゼン (Mühlhausen, 153 km, 11:30 - 17:12) - 15:49, 貯金: 1時間23分。
Nettoというスーパーマーケット内のキャフェテリアだ。
熱い紅茶にサンドイッチで休憩と食事を取る。
若いお母さんがとても親切に対応してくれた。

長居しているとあとがつらいので出発する。それでも30分ほど休んだだろうか。

いつの間にか左脚の痛みが消えている。???

次の CP 2 から CP 3 まではわずか 34 km、1時間半と見た。
ところが前に進まない。アップダウンがきついのだ。せっかく登ると集落に向けて下る,ということの繰り返し。

165 km, ラングウラ (Langula), チェーンが外れた。シフトミスだ。
さらに登りでインナーに入れたあとアウターに入りにくくなった。
フロントディレーラーがストライキをしている。
ケーブルが伸びたようで、闇雲に調整してみて何とか入るようになったが,チェンジに時間がかかる。

さらに尻も、手のひらも痛くなってきた。(;。;)

CP 3, アイゼナッハ (Eisenach, 187 km, 12:30 - 19:28) - 18:40, 貯金:48分
バッハの町、アイゼナッハに入って工事中で道がよく分からない場所がありミスコース、2 km 余計に走った。

CPはガソリンスタンドだ。
軽食、飲料補給、トイレ、ここではヘルメットにヘッドライト,リュックサックにテールライトを付けて夜に備えた。
あと2時間も走れば暗くなるはずだ。
この調子だと次のCP 4 は真夜中近いはず、無人になっているかもしれない(その通りだった)。

このアイゼナッハで南下は終わり、北東に進路を変える。

CPを出て 1 km でまたミスコースしていたことに家に帰ってから気がついた。
キューシートの読み違いだった。
距離は長くなるし,不要な急勾配区間を走らされた。

高速道路のジャンクション付近で道標にフランクフルトが出てきた。↓
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このまま帰っちゃおうか?

山越えして下りにさしかかる。木が生い茂っているので随分暗い。
次の町バート・ランゲンザルツァ (Bad Langensalza, 211 km)に着いている距離なのに,いつまでたってもその気配がない。
心配になってちょうど後ろから来た乗用車を止めて道を聞いた。どうやら合っているらしい。
運転していたのは美人の女子学生、ダルムシュタット工科大学の学生だそうだ。

実走219 km でバート・ランゲンザルツァ (Bad Langensalza, 211 km) に着いた。
コースミス分を差し引いても計算が合わない。ドイツのキューシートは結構いい加減なので適当に理解することにする。
ヘッドライト、テールランプもここで点灯する。
石畳が尻にいたい!

シュロートハイム (Schlotheim, 238 km / 234 km)でコースミス。
更に町に入って方向が分からなくなった。

CP 4, ゾンダーハウゼン (Sonderhausen, 265 km / 256 km, 14:36 - 0:04) - 23:47, 貯金:17分
(km表示、実際の距離 / キューシートの距離)

暗かったので1km程行き過ぎてしまい、戻った。ドンドン時間が浪費される。
CPに指定されている、安売りスーパーの立ち飲み喫茶はもう真っ暗で人っ子1人いない。↓
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主催者は自分が高速なので、こんな時間にCPを通過する参加者がいるなんて考えていなかったようだ。
仕方がないので道の向かい側でちょうど店仕舞いをしているレストランに駆け込んだ。
事情を説明してブルベカードにスタンプと時刻を書いてもらう。ついでに水ももらった。

すぐにも出発するべきだけど,何か食べたい。
近くの終夜営業スタンドに入った。
気温が下がってきているので、すこし重ねて着る。
たむろしていた若者のグループが話しかけてきた。
時間が迫っているけれど相手をしてしまう。

再スタートして1km、またコースミスだ。
時間がない事、暗いこと,疲れがたまっていることが重なるとコースミスが連続してしまう。
なんとか人に道を聞いてコースに戻る。

CP 4 - 5間は37km、時計を見ると2時間しかない。
登りがないことを願いつつ走る。
そして、始めに少し登ったけれどあとはほとんど平坦基調だった!
巡航30km/h以上で快調だ!!

CP 5, ザンガーハウゼン (Sangerhausen, 303 km / 293 km, 15:47 - 2:32) - 02:26, 貯金:たったの6分
有人のガソリンスタンドだけど夜間は中に入れてもらえない。
ガソリン代の支払い、買い物、すべてガラス窓越しに行なうシステムだ。
襲撃,強盗から守るためには仕方がないのだろう。
あまりに寒いので,熱い紅茶を2杯飲む。全部着込んだ。これ以上着る物はないのにまだ寒い。
暖かい物、汁もの,ラーメンが食べたい!

あとはゴールまでCP無し。あと130 km、クローズの10時まで7時間半しかない。
それなのにまたコースミス。キューシートに間違いがあったようだ。


暗い中、山道に入っていく。
緩い登りなのに脚がまわらない。
そして寒い。いくら重ね着していても全部汗で濡れているから暖まらないのだ。
漕ぎながらの居眠りが始まった。

いつからか右脚が痛い,更に左脚も再び痛くなってきた。同じ症状だがその上右膝も痛い。
登りは延々と続き、寒いし、眠いし、もう踏んだり蹴ったり。
時速5 km/hまで落ちている。(苦笑)
眠気さましにたまに降りて押す。押し歩きしても眠い・・・・・・

仕方なくバス停を探し、316 km地点で眠たと思う・・・・・(グリレンベルク、Grillenberg)
目を覚ましたのは04:30、ほんのり明るくなり始めている。

ヴィップラ(Wippra)の町を過ぎてまた登ったところだったか・・・・327 km、ついに我慢できなくなってバス停で30分(?)ご就寝。明け方05:30頃だったかな?
意識がもうろうとしていたのでよく覚えていない。

明るくなり始めた山をのぼる。直に峠に出た。こんな事なら寝ないで走れば良かった。
太陽光を浴びると急に元気が出る。心も体もだ!!
でも、計算によるとDNFの予感だ。

今度は暖かくなって再び眠気が襲う。もう駄目。
339 km, パンスフェルデ(Pansfelde)でホテルの看板を見て、ここに沈没することにした。DNF確定!
でも早朝入れてくれそうなところは全然ない。しばらくうろうろしたがあきらめて走る。

ガクン、クランクが半回転空回りした。
だんだん頻繁に空回りするようになった。後輪のフリーがおかしいのだろう。
フロント・アウターへの入りもよくない。

356 km / 346 km, ゲルンローデ (Gernrode)。
08:15頃、町に入って踏切を越えた。
!!!!ナローゲージだ!
ヨーロッパの主要鉄道は新幹線と同じ標準期間、1435mmだが、ここのは狭い。750mmのハルツ鉄道だ。
以前は東ドイツ国鉄の一路線だったが、今は保存鉄道として蒸気機関車を走らせている。
DNFは確定したので(もうどうあがいても間に合わない)、ゆっくり観光することにした。
最後の御握りも食べてしまう。

駅の発着時刻表で列車を確認、ちょっと待てば列車が来るようだ。
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9時前、スタート。

ドイツの地方都市には地方色豊で興味深い建物がたくさんある。
ゲルンローデにて↓
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少し走ったらトイレに行きたくなった。
喫茶店か何かあるだろうとタカをくくって走ったが、日曜日の9時ではどこも開いていない。
結局2kmであきらめて駅まで戻った。計4km余計だ。
トイレ休憩を済ませたら蒸気機関車牽引の列車が入って生きた。↓
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10時再スタート。
ぽかぽかと暖かい日曜の午前中、のんびりゴールに向かう。
この暖かさが眠気を誘う・・・・
平坦基調が続く、頑張って走っていれば間に合ったかも、と若干後悔の念が。

388 km, 小川のほとりで休憩。菜の花が綺麗だ。↓
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391 km, 見覚えのある建物が目に入った。
昨年、今年のニーダーザクセン200kmで通りかかったところだ。
ここはデーレンブルク (Derenburg)
知っているところを通るとホッとするなぁ。↓
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ホッとしてコースミス。
町の中心まで入ってからさっきの建物で左折が正解だったかと思い、もどった。
さらに600mで,やはり最初の道が正しかったと思い直して戻る。2km余分。なにやってんだか。

確かこの町の外れ、短い坂を登っていると右手に、いるいる!
子ヤギは赤いプラスティックの『かご』に1匹ずつはいる。↓
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母親は子供を守ろうと怖い顔でにらんでくる。↓
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406.5km地点、B244のサイクルレーンを走っているとまた睡魔が襲ってきた。
両方の脚がまだ痛い。道脇の芝生に自転車を止め、リュックサックを枕にして寝る。

人の声で起こされた。「大丈夫ですか?,落車で怪我でもしたんですか?」
父と男の子がサイクリング、男の子が気がついてお父さんが声をかけてくれたのだ。
心配してくれるのはありがたいけれど,起こされてしまった。
一応誰が見ても休んでいると見えるようにしたんだけどなぁ。

ブルベ主催者にはクローズの時刻、10時に電話してタイムオーバーでゴールすることを伝えてある。
念のためここでまた予想到着時刻を連絡した。

軽い下り基調、道(B79)も良く巡航35ー40km/hでどんどん走る。脚が痛まない。
でも平坦に戻るとまた脚がぎくしゃくしている。

16:13, 440km走ってゴールした。キューシートでは422kmだ。
所要時間33:13。


クリスティアンは笑顔で迎えてくれた。
「よく帰ってきたね。一緒に食事しよう」
奥様の手料理、ホワイトアスパラをいただいた。
ご馳走様でした。

今晩はホテルでゆっくり寝よう。


5月10日(月)
車をフランクフルトに向けて走らせる。
ブルベ中通り過ぎた町に行くことにした。
ドゥーダーシュタット (Duderstadt)
古い町並みが整備されていて美しい。↓
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東西ドイツ統合のモニュメント。ここは旧東独だ↓
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アイスクリーム屋で休憩しているチャリダーに話しかけた。
リューベックからフランクフルトまで往復するそうだ。
全行程2週間ののんびり旅行だという、うらやましい!↓
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昼食後、昨日のコースをたどって南下する。
先ほどのチャリダーがもうこんな所に来ていた。↓
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アイゼナッハまでトレースしてからフランクフルトに向かった。
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by ichironoda | 2010-05-12 16:29 | 自転車/Fahrrad
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フランクフルト市立オペラ首席コントラバス奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオローネ奏者、野田一郎が、お知らせ、独り言、ドイツ・フランクフルト事情を発信します。


by ichironoda
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